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高輝度蓄光テープ α-FLASHのご提案

2001年9月に発生したNY同時多発テロをはじめ、2003年の韓国地下鉄火災、東京歌舞伎町のビル火災など、世界的にテロや事故など人的災害の脅威が増大する昨今です。また、阪神淡路大震災や東日本大震災などの自然災害の発生により、我が国でも迅速な避難誘導対策の必要性に迫られています。そんな突然の災害時、本来頼みの綱となるはずの非常電源機能の停止や、断線による自家発電の電源不通が起こったら...!予期せぬ災害時、停電状態の暗闇の中であなたはどうやって避難しますか...?


α‐FLASHは避難誘導を目的として開発されており、官公庁、消防署、工場やオフィス、また海外でも多くの実績がございます。2008年4月20日付で改訂された新JIS Z 9107の最高性能基準JIS JD級やJIS JC級の規格値を大幅に上回る、世界トップクラスの高輝度・長時間残光製品です。

高輝度蓄光テープ α-FLASHの効果

突然の災害時、真っ暗闇の中は高層ビルでなくても安全かつ迅速に避難することは大変困難です。誘導灯や非常灯は高い位置にあり、火災時は煙で見えない場合があります。またバッテリー切れや衝撃による断線で、誘導灯が点灯しない事例も多く報告されています。
そんなパニック状態に陥る時、電気を使わず光を放つ高輝度蓄光テープ “α-FLASHシリーズ”が暗闇で明るく光り、足元や避難経路を明示してくれ避難時間を1/3に短縮します。

火災時には煙が天井に衝突後、天井下に放射線状に降下することから、低い位置にα‐FLASHを施工すると迅速な避難が可能になります。

蓄光テープ選定の目安

蓄光テープは用途やご使用環境の明るさによって必要とされる性能が異なります。α-FLASHは大きく分けると2種類に分けられ、設置される環境にあわせた最適な製品をご用意しております。

Super α-FLASHは低照度環境下でもしっかりと光を蓄えて発光する製品として、照度の低い高速道路のトンネル内に設けられている歩行者用避難や原発の避難誘導ラインなど様々な箇所に採用されています。
蓄光テープの選定にお悩みの際はお気軽にお問い合わせください。



蓄光テープの効果的な貼り方

このご提案は目安になります。実際に蓄光テープを施工される際はご検討されている現場の照明を消して、どの箇所にどのようにして施工すればスムーズに避難することができるかを最初にご確認ください。

床面への設置

床面に貼る場合は蓄光テープを避難誘導ラインとして貼ることを推奨します。停電時でも避難誘導ラインが光るので、避難誘導ライン内を移動することで安全に避難することができます。


避難誘導ラインすべての施工が難しい場合は一定の間隔を空けて蓄光テープを施工することも効果的です。
※1〜5m間隔に貼ることを推奨します。現場の状況に応じてご選定ください。


間隔を空けて貼り付ける場合は避難誘導ラインの曲がり角はL字に施工することを推奨します。


さらに避難誘導ライン内に矢印型蓄光テープ( 品番:AFY100 )を貼ることで避難方向が明確になります。

※災害の発生場所によっては避難方向が異なる場合がございます。災害を想定した避難訓練にてご確認をお願いいたします。
※床面に施工される場合は保護フィルムの重ね貼りを推奨します。


障害物への設置

避難誘導ラインまでスムーズに避難するために障害物への蓄光テープの施工を推奨します。障害物に蓄光テープを貼っておくと、停電時の衝突防止になります。柱や障害物に縦のラインで蓄光テープを貼り付けると暗転時でも立体物があることがわかります。全面に貼れない場合は等間隔に上・中・下と春のも効果的です。


でっぱりやぶつかりやすい場所にはL字のように蓄光テープを貼ると暗転時に視認性が上がります。


階段・段差への設置

災害時、急に真っ暗になると、大抵の人は走ることができず、進むスピードは格段に遅くなります。階段や段差に蓄光テープを貼ることで避難にかかる時間を1/3に短縮することができます。また、階段の段鼻だけでなく手すり部分にも蓄光テープを貼り付けるのが効果的です。

階段や段差に蓄光テープが貼れない凹凸のある場所(縞鋼板など)には蛍光・蓄光塗料ルミアルファコートを施工することをお奨めします。

避難口(出口)への設置

避難口には出口であることがすぐにわかるように避難口誘導標識だけでなく、ドアの縁やドアノブに蓄光テープを施工することをお奨めします。火災時の迅速な避難には避難口の明確化が最重要です。
災害時は普段使い慣れた扉でも開閉方向を間違えると可能性があるため、ドアノブ部分にはドアノブリングと押す・引くシールを貼ることをお奨めします。





消防法改正と「光を発する帯状の標示」

概要(ガイドラインと当社製品について)
平成21年12月の改正消防法(総務省令第93号)の施行に伴い、平成22年4月に消防庁から発出されたガイドライン(消防予第177号)では、高輝度蓄光式誘導標識の使用にあたり、より誘導表示を行うことが必要であること。」と明記され、蓄光テープなどが正式に避難設備として定義されました。

ガイドラインで示された「光を発する帯状の標示」の使用方法

ガイドラインでは、様々なケースを想定して「光を発する帯状の標示」の使用例を挙げられておりますが、当社と致しましては、3つの改正消防法(消防法改正と高輝度蓄光式誘導標識をご参照)の中でも、特に「蓄光テープ」の効果が発揮されるのは「大規模・高層建物、地下街に関わる改正」への対応策としてのご使用ではないかと考えております。
「光を発する帯状の標示」の使用に関しては、所轄消防署のご判断によりますが、堺市消防局様や当社の実験結果から、階段等における足元の標示をライン状で行うことは、避難安全上、大変有効であることが確認されております。

大規模・高層建物、地下街に関わる改正消防法では60分間の避難誘導を想定した内容となっており、「光を発する帯状の標示(蓄光テープや蓄光塗料等)」を使用する際には60分後の輝度によって、使用する蓄光テープ等の「幅が異なる」とされております。この法令に対応するために使用する製品や製品幅等の目安はこちらをご覧ください。

地震等により万が一、断線や電球が割れてしまった場合でも、蓄光テープや蓄光塗料の機能は失われることなく、しっかりと光を放ちます。特に高層階からの階段では、足元がライン状に光っていることによって避難時間が大幅に短縮されることが実証実験で証明されております。避難安全上、必要と判断される箇所で、ご使用頂ければと考えております。また、床面でテープをご使用される場合は、剥がれ防止のオーバーコートフィルムをお薦めしております。

SWGS(ISO16069)とJISZ9095(蓄光式避難誘導システム)

SWGSとは・・・
世界でISO16069として制定された「Safety Way Guidance System」の略語で、日本では「避難安全誘導システム」等として訳されています。「電気式の避難誘導設備」と「蓄光テープ等による連続的な標示や蓄光標識を併用する」ことで、万が一電源が断たれても施設から安全・迅速に避難誘導を行う事が出来るという避難誘導システムです。

JIS Z9095とは・・・
ISO16069の発行を受け、2011年1月に日本規格協会によって「蓄光式避難誘導システム」JIS Z9095が国家規格として発行されました。ISO16069との違いは、ISOが「電気式避難誘導設備と蓄光式避難誘導設備の組み合わせ」であるのに対し、JISは、「蓄光製品のみによる避難誘導システム」とされていることです。

また日本ではJIS化に先駆けて、すでに「蓄光テープや蓄光標識を使用した避難誘導システム」を「社内規格化」されている企業様もございます。高輝度蓄光テープ「アルファ・フラッシュ」は、日本を代表する大手メーカー様の規格品とて「品番登録」され、各工場内の安全対策の一助を担っております。